時間と対価

知人から聞いた話です。ネット上で話題になっていたそうなので、ご存知の方もいるかも知れません。

とある会社でパソコンでエラーが出てしまい動かなくなったのですが、会社内に誰も直せる人がいなかったそうです。そこでその会社の社長が「誰でもいい。直せた人間に10万円出す。」とお触れを出したそうです。そこである社員がPCに詳しい友人に頼み込んで来てもらったそうです。その人はパソコンに詳しいだけあって、五分とかからずにそのエラーを直してしまったそうです。そこで社長に報酬の10万円をもらいにいったところ…「あんな短い時間での作業に10万円は払えない」と言われてしまったそうです。

この話、なかなかに考える所がある話だと思います。

確かにパソコンに詳しくない人にとって手も足も出ないエラーであっても、詳しい人が触れば、本当にちょっとの時間で直ってしまう事は多々あります。

ですが詳しい人というのは、単純に五分の作業であっても、それが五分で行えるようになるまでに十年、いやそれ以上の積み重ねがあるからこそ、出来るようになっているのです。

この辺りの判断というのは、なかなか難しいものです。もちろん最初に約束したことを反故にするのが、一番いけない事なのですけれどもね。

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